飛空艇
私は飛空艇の乗組員です。船長とともに今日も大空を旅します。
しかしある日、大嵐に見舞われ船が損傷。空を飛んでいた飛空艇はゆっくりと落ち始めました。このままではヤバい!
慌てる私たち乗組員に、船長が檄を飛ばします。
「慌てるな!船の中の物をすべて捨てて、船体を軽くするんだ!」
さすがは我らが船長。頼れる男です。私たちは、積荷をどんどんと外へ放り投げます。
それでもやはり、船は落ちつづけます。
船長が言います。
「希望を捨てるな!!」
え?と思い、私が言います。
「船長!希望なら、船長の命令通りついさっき外へ捨ててしまいましたが」
私がそう言うと、船長は「らいや!らいや!らーいや!もーう信じらーれーなーいやー!」という謎の呪文を唱えた後、「このお荷物めが!」といって、私を外へ放り捨てました。