「残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する」を読んだよ
「残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する」を読んだよ。
これは、エビデンスにもとづく成功法則に関して記述された本です。
「エビデンス」とは「証拠」という意味で、つまりこの本は科学的証拠に基づいた成功法則の本です。
今回はこの本の中から一つ「引き寄せの法則」に関する記述を紹介します。
(ちなみに「引き寄せの法則」というのは「欲しいものを夢に思い描くだけで実現の可能性が高まる」といわれている法則の事です)
この本によれば
- 夢見ることは望みを実現しないばかりか、欲しいものを手に入れるチャンスを遠ざける。
- 人間の脳は幻想と現実を見分けるのが得意ではないので、何かを夢見ると「すでに望みの物を手に入れた」と勘違いし、自分を奮い立たせ、目標を成し遂げるのに必要な資源を集結させなくなってしまう。その代わりリラックスしてしまう。
- 結果あなたはやるべきことを減らし、達成すべきことも減らし、結局夢で終わってしまう。
- 夢を見ること自体が悪いことではないが、夢を見ることは第一歩に過ぎない。
- 夢を実現したいなら「WOOP」を使え
というようなことが書かれてる。
「え?WOOPって何!?」って思われてるかもしれないけど、知りたいならこの本を読もう。
この本は、上記のような成功に関するテーマに関してエビデンスベースの話がたくさん書かれてる。
以下に、ちょっと章ごとのタイトルを書いてみる(ちょっと多いけど)。
- 序章 なぜ、「成功する人の条件」を誰もが勘違いしているのか
- 第1章 成功するにはエリートコースを目指すべき?
- もしあなたが「痛みを感じない人」だったら?
- なぜ高校の主席は億万長者になれないのか
- 国を救った「危険人物」
- 偉大なリーダーの意外な条件
- 普通の暮らしができない天才ピアニスト
- 蘭とタンポポと「有望な怪物」
- 天才の正体
- あのクリエイティブ集団を危機から救った"はみ出し者"たち
- あなたの欠点が世界を変える
- 裕福な人は規則を守るか
- 実社会でどんな人でもできる「増強装置」の使い方
- 成功には「環境」と肝に銘じる
- 第2章 「いい人」は成功できない?
- 史上最悪の凶悪医師が告発されなかったのはなぜか
- 親切な人はこれだけ損をする!残酷な統計
- 「最も不幸せな国」の人の特徴とは?
- ギャングが信頼関係を必要とする理由
- 海賊のマーケティング戦略と福利厚生
- 無償の英雄行為の価値はいくら?
- 与える人と奪う人
- ギャンブルで「理論的に」勝つたった一つの方法
- 信頼と裏切りのゲーム理論
- 実社会で「しっぺ返し戦略」はどのぐらい有効か
- エビデンスからわかる最強の対人ルール
- 第3章 勝者は決して諦めず、切り替えの早い者は勝てないのか?
- スーパーヒーローに憧れていたある少年の物語
- 「やり抜く力」は本当に必要?
- 世界一過酷な軍隊シールズは「グリット」で乗り切れるか
- どんな困難も乗り越える人に「必ず共通する習性」
- パブロフの犬の実験からできた副産物
- 徹底比較!楽観主義VS悲観主義
- 極限状態で、生きる力を与えてくれるものは何か
- 「自分は死んでいる」と本気で思い込む人たち
- 子供の将来の幸福度を予測する「正確なファクター」は何?
- 弁護士がうつ病になりやすい理由。
- 「履歴書向きの美徳」と「追悼文向きの美徳」
- 私たちは表向き装うとおりの人になる
- 絶体絶命の極限状態から生還した男の「ひと工夫」
- 「ゲームに見立てる」というばかげた戦略のばかにできない効果
- これぞコロンブスの卵!――「退屈」をなくせば「努力」は必要なくなる
- どんな成功法則よりも役に立つ!「面白いゲームの四つの条件」
- 「時は金なり」は間違っている
- 世界的に名誉ある研究への招待に対する、世界的に活躍する人たちの返答
- 「グリッド」に足を引っ張られてしまうのはどんな人か
- カンフー狂が切り開いた成功の道
- 生まれつき幸運な人はデータ的にいない
- 六歳児にCEOにMBAの学生……ゲームの勝者は?
- 「どうやってバットマンであり続けるのか?」本当に聞いてみた
- 結局のところ、いつ諦めていつ続ければいい?
- 「理想の結婚相手」を見つける理論
- 引き寄せの法則が脳に及ぼす悪影響と現実を本当に変える方法"WOOP"
- トロントのアライグマになろう
- 第4章 なぜ「ネットワーキング」はうまくいかないのか
- 数学者のネットワークを作った男
- 徹底検証!「人づき合いの良い人間」は得をするか損をするか
- 麻薬ディーラーも人脈が命
- あの画期的な変革者は内向型だった
- 「内気な人ならでは」のとびきりの強み
- 外交的なリーダーと内向的なリーダー
- レーダー開発の舞台裏にあったドラマに学ぶ
- シリコンバレー最高のネットワーカーに直接、秘訣を聞いてみた!
- 人間の脳は仕事とプライベートをはっきり区別できない
- 大人こそ思い出せ!友だちづくりの三大基本原則
- 時間もプレッシャーもかからない人脈作りの五ステップ
- 「面白い人」になる方法
- 世界を変革する者に共通の経験(あなたがそうしたいかはともかく)
- 上司ではなく「非公式のメンター」を見つけなさい
- 「危機交渉」の鉄則はこうして生まれた
- 「説明する」のは「戦争を仕掛けている」のと同じ
- なぜ「友情」が最強なのか
- 論争をなくし良い結果だけを得る四つのルール
- 「ありがとうと伝える」が科学的に必要な理由
- 第5章 「できる」と自信を持つのには効果がある?
- チェスチャンピオンを困惑させたコンピュータの「一手」
- 容姿が良い人が成功しやすい本当の理由
- 「見せかけ上手」の極致ゴースト・アーミー
- 自信があるフリはどこまで効果があるか
- 間違った自信の大きすぎる代償
- 無能な者より自信過剰な者が危険をもたらす
- データが警告する「権力を持ったら気を付けないといけないこと」
- 恐怖を感じない人間はどうなるか
- 「自信がない」にも二大メリットがある!
- 「控えめでオープン」な大統領リンカーンの特徴的な業績とは?
- 成功において自信よりも大切な概念「セルフ・コンパッション」
- アメリカ合衆国の「皇帝」
- 自信のジレンマを解決する
- 第6章 仕事バカ……それとも、ワーク・ライフ・バランス?
- 人並み外れたオールラウンダーの脅迫的な労働意欲
- 膨大な生産力は長時間労働から生まれるという夢のない現実
- ショック!医者の技量は「時間をかけて繰り返す」だけでは上達しない
- 「退屈な仕事」はあなたを殺す――文字通りの意味で
- アインシュタインが妻に突きつけた「契約」
- 「怒り」という増強装置の光と闇
- 仕事の大成功と家庭円満は両立しない――古代ローマから現代までこれだけの証言
- 燃え尽き症候群の知られざる原因
- ポスト・コンサルティング・グループの「あり得ない実験」
- 「リラックス」と「睡眠」の最新科学
- 睡眠不足の人は性格までネガティブになる
- NASAの研究で明らかになった「昼寝」の重要性
- 休暇の注意点――旅行の前後に働きすぎては意味がない
- スパイダーマンとワーク・ライフ・バランス
- エレベーター設計者は知っている――よりせっかちになり続ける世界
- 成功が「達成不可能」になった世界で、いま私たちが考えるべきこと
- 「世界のエリート」は幸せじゃない
- 「つままされる人(ピッカー)」と「選ぶ人(チューザー)」
- 人生の破滅へ一直線の「崩壊戦略」を避ける方法
- あわれな「最大化人間」になってはいけない
- 正真正銘、世界を制服した男の「計画力」に学ぶ
- ストレスを消す特効薬は「コントロール感」
- 自分の人生を選び、生きる科学的手順
- あなたは「三種類の人間」のどれになるか
- 結論 本当に人生を成功に導く法則は何か
以上です。
量が多いように感じるかもしれませんが、一つのテーマに関して3~4ページで解説してるので、それほどでもない……でも、全部合わせると少し分厚い本になってしまってるけど。
気になるテーマがいくつかあるなら、買って損はない本なので、ぜひ読んでみてね。