幼児の頃の思い出「テレビ」
幼児の頃のテレビの思い出。
私は正直、幼児の頃テレビという機械のことが分かっていなかった。画面全体をひとつの絵としてみる、ということを知らなかった。
だから、当時私はテレビのイチ部分、イチ部分を見て、なんかよくわからないけど、色がぱちぱち切り替わる機械だと思っていた。つまり、色がぱちぱち切り替わるという芸術的な画面を映すラジオだと思っていた。
大人の人たちは、特に意味がない、色がぱちぱちとランダムに切り替わる一種の芸術が映った画面を見つつ、ラジオを聞いているのだと思っていた。
ただ、正直色がパチパチ切り替わるだけの機械なんて、見ていても何も面白くなかった。音は何か意味のあることを話してるけど、色がパチパチするものなんて、見ていても意味がないじゃん?だから、ちゃんと自分も大人になって色がただパチパチ切り替わるものをずっと見て楽しむことが出来るまともな大人になれるか心配していた。
ある日ふとテレビの画面全体を見た時に、人間が映っていることを発見して「すごい。皆これを見ていたのか!」ってびっくりした。
そんな思い出。