正解の生き方
人間は自分の人生を「不幸ではない状態」に持っていければ自分の人生を正解だと思える。
そして「不幸ではない状態」という状態には、さまざまな状態がある。つまり世の中には正解の生き方がたくさんある。
もしあなたが正解の生き方を探しているのであれば、大事なのは正解の生き方がどれなのかを探すことではなくて「少なくとも私の人生は不幸ではない」という状態を手に入れることだ。
私が「少なくとも不幸ではない状態」を手に入れるために大事だと思うことは「しっかりと自分の意見や考えを持って、周りに主張する」ということだ。ものすごく平易な言葉に言い換えるなら「わがままを言う」ということだ。
なぜならあなたが「何が嫌」で「何がしたい」のかをきちんと周りに主張しないと、あなたの周りの人はあなたが一体「何が嫌」で「何がしたい」のかが分からないからだ。
あなたが「わがままを言わない」ということは、あなたの人生は「(親などの)他人にコントロールされる」ということだ。あなたが「何が嫌」で「何がしたい」のかを主張しないということは、他人はあなたが嫌な何かをさせたり、あなたがしたい何かをさせなかったりする。
この文章を読んでいるあなたがもし「わがままを言わない(言えない)」人間であるとするなら、あなたは恐らく今、自分のことを不幸だと思ってるし、とても生きづらさを感じてると思う。それに「わがままを言うこと」は世間では悪いこととされている。わがままを言わないあなたは多分善人なんだと思う。
私が言いたいのは「善人をやめろ」と言うことではなくて「わがままを言える善人になれ」と言うことだ。
あなたが今生きづらさを感じているとするなら、その生きづらさから抜け出すために大事なことは「善人になる努力」ではなくて「自分自身を生きづらさから助ける努力」だ。
そして「自分自身を生きづらさから助ける努力」の基本が「わがままを言えるようになること」だ。
そもそもあなたが「何がしたい」とか「何が嫌だ」とか「何が辛い」とかを周りに主張する(わがままを言う)ようにしないと、周りの人もあなたを助けることができないのは当たり前じゃない?そもそも周りの人はあなたが生きづらさを感じていることすら知らないと思う。だってあなたは「自分は善人だ」と言うことを言い訳にして「きちんと周りに主張する(わがままを言う)」と言う基本的なことをしていないんだもの。
「少なくとも不幸ではない状態」を手に入れるための基本は「わがままを言えるようになること」だと思う。