ガルニモ

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ネコ

現実的か非現実的かということについて

人間は「現実的に考えて、それは達成可能である」と思える目標に対してしか本気で努力できない。

例えば、現役のプロサッカー選手の人たちはプロになる前に「プロサッカー選手になることは現実的に考えて達成可能な目標である」と思えたからこそ本気でプロになるための努力をして、実際にプロになれたのだ。

でも「プロサッカー選手を目指すことは非現実的である」と考える人は、そもそも本気でプロになるための努力をしない(できない)。

アイドルの人たちはアイドルになる前に「アイドルになることは現実的に考えて達成可能な目標である」と思えたからこそ本気でアイドルになるための努力をして、実際にアイドルになれたのだ。

でも「アイドルを目指すことは非現実的である」と考える人は、そもそも本気でアイドルになるための努力をしない(できない)。

お笑い芸人の人たちはお笑い芸人になる前に「お笑い芸人になることは現実的に考えて達成可能な目標である」と思えたからこそ本気でお笑い芸人になるための努力をして、実際にお笑い芸人になれたのだ。

でも「お笑い芸人を目指すことは非現実的である」と考える人は、そもそも本気でお笑い芸人になるための努力をしない(できない)。

「努力する」という能力はまあまあ有効性があって、まあまあ使える武器である。

でもその「努力する」という武器を使うためには、その前提条件として「そもそもそれは現実的に考えて達成可能な目標である」と自分自身が思える必要がある。

多分、世の中のほとんどの人は「私は特に何の目標も持たずに生きている」と錯覚しているかもしれないけど、私に言わせれば基本的には世の中のほとんどの人は無意識に「普通の人生を送ること」を目標にして生きている。もちろん人それぞれが思う「普通の人生」は細かい部分は人によって異なると思うけど、大枠は同じだと思う。

そしてなぜ世の中のほとんどの人が「普通の人生を送ること」を目標としているかというと「それは現実的に考えて達成可能な目標である」と思えるからだ。

ただ、ここで一旦ゼロベースで考えて欲しい。そもそも「普通の人生」ってそんな気軽に「現実的に考えて達成可能な目標」と言える代物か?

ものすごくざっくり言えば、「普通の人生」とは「大学もしくは高校を卒業して、その後会社に就職して定年退職まで40年間くらい働き続ける人生」である。

冷静に考えてほしい。まあまあエグくない?まあまあハードモードな生き方じゃない?

「いや、普通の人生って結構普通の人はみんな出来る」と思うかもしれないけど、冷静に会社の仕事できない人とか思い出して欲しい。会社の仕事できない人、まあまあ全力で普通の人生に喰らいついてるし、そこそこ生きづらそうじゃない?他にも、学生時代の友達で現在音信不通だったり、会社を辞めて音信不通だったりする人の中で「なんか普通の人生をドロップアウトしたっぽいな」という人のことに思いを馳せてほしい。「普通の人生」は全力を出さないとついていけない人や、そもそも「普通の人生」が無理で実際にドロップアウトした人は実は世の中にそこそこいる。「普通の人生」っていうのは実は結構難しい。具体的に言えば「普通の人生」の難しさは「普通ではない人生」と同じくらいの難しさだと思う。

じゃあなぜ世の中のほとんどの人は「普通の人生」と「普通ではない人生」が同じくらいの難易度なのに「普通の人生」を選んで、「普通ではない人生」を難しいと思い込んでいるかというと、「普通の人生」は「現実的に考えて達成可能な目標である」と思い込んでいて、「普通ではない人生」は「非現実的な目標である」と思い込んでいるからだ。

「普通の人生」を「現実的に考えて達成可能な目標である」と思い込んでいるから、「普通の人生」を送るための本気の努力を毎日している。

例えばざっくり言えば通勤するために平日は朝早く起きる。すごい。平日は朝早く起きるのを定年退職まで続けるんだ?40年間くらい続けるんだ?60歳くらいまで続けるんだ?すごい。

平日のほとんどの時間を拘束される。すごい。平日のほとんどの時間を拘束されるのを定年退職まで続けるんだ?40年間くらい続けるんだ?60歳くらいまで続けるんだ?すごい。

自分の「普通の人生を送るための努力」を客観的に見てみてほしい。まあまあエゲつない努力してない?まあまあ本気の努力してない?

例えばちょっと普通でない生き方、個人事業主を考えてみると、個人事業主はある程度自由が効くので「平日は朝早く起きるのを定年退職まで40年間くらい続ける」というエグい努力は多分必要ない。「平日のほとんどの時間を拘束されるというのを定年退職まで40年間くらい続ける」というエグい努力は多分必要ない。

でもその代わり、個人事業主は「普通の人生」とは別の個人事業主としての努力が必要になるんだと思う。

ね?客観的に見てみてほしい。「普通の人生」と「(個人事業主みたいな)普通ではない人生」の難易度、まあまあ同じくらいじゃない?下手したら「普通の人生」の方が難易度が上という可能性すらある。

じゃあ世の中のほとんどの人がなぜそんな高難度な「普通の人生」を選んで実際にそこそこ目標を達成できているかというと、「普通の人生は現実的に考えて達成可能な目標である」と考えることができていて、それが故に普通の人生を送るための本気の努力を毎日しているからだ。

現在私は株式投資でそこそこ成功してアーリーリタイアみたいになってるけど、正確に言えば私は「お金持ちになるという目標は現実的である」と考えたのではなくて「『お金持ちになる』という目標と『定年退職まで40年間くらい働き続ける』というのはどちらも同じくらい非現実的だ」と考えてた。で、両方非現実的だけど、どちらかを選ばないといけないからどちらを選ぼうかな、と思って「お金持ちを目指す」を選んだ。

なので、何かを目指すためには、本気で努力するために「現実的に考えて、それは達成可能な目標である」と自分自身が思える必要があって、もし「それが現実的だ」と思うことができないのであれば、「これは確かに非現実的だけど、それ以外の選択肢も同じくらいに非現実的だ」と考えることができるなら、その目標は達成できるかもしれない。

私、前から思ってることだけど「引き寄せの法則」は半分はあってるけど、半分は間違ってると思う。

引き寄せの法則って「自分の望むものを、できるだけ具体的にリアルに想像し、すでにそれを手に入れたと強く思うことで、実際にその望むものがあなたに引き寄せられて実現できる」というスピリチュアルな法則なんだけど、まず「自分の望むものを、できるだけ具体的にリアルに想像し」で自分の「具体的な目標」を明確にできるし、「すでにそれを手に入れたと強く思う」ことで仮にその目標が非現実的なことでも、毎日強く思うことで「それは現実的に考えて達成可能な目標である」という自己暗示をかけることができると思う。また「自分の望むもの」について毎日強く思うことで、それに関する情報に自分自身が敏感になって、それを達成できる情報が手に入ったりすると思う。

という意味では半分合ってる。

でも、これは引き寄せの法則を批判する本でよく言われることだけど「脳は現実と想像の区別がつかないので、『すでにそれを手に入れた』と強く思うと、すでにそれを手に入れたと脳が錯覚し、それを手に入れるための努力ができなくなり、むしろ脳はリラックスしてしまう」と言われてる。そもそも引き寄せの法則は「努力せずとも手にいれられる」というニュアンスを多分に含んでるし。

でも現実的には目標を達成するのに必要なのは「具体的でリアルな目標」「自分自身が現実的に達成できる目標だと思えること」「もし現実的だと思えないなら、毎日『それを自分が達成できた状態』をできるだけリアルに想像して『それは現実的に達成可能なことだ』と自己暗示をかけろ」「毎日目標を具体的に想像することで、意識が目標に向くので、目標に関連する情報に敏感になって達成のための情報を手に入れることができる」「目標達成のための本気の努力」だ。

で「本気の努力」が必要な時点で、それはもう「引き寄せの法則」とか名打つほどのスピリチュアルな話ではなくなってない?めちゃくちゃ努力すれば実現する可能性が高まるのは当たり前の話だし。

よし。書きたいことは書いた。寝る。