仕事ができるとは
私は9年間くらい正社員として働いていたので、その経験から「私から見た仕事ができる人」の話をします。
私から見た「仕事ができる人」とは「当たり前のことを当たり前にこなす能力が高い人のこと」です。仕事というのは「どれだけ当たり前のことを当たり前にこなすか」が大事です。そして私から見た仕事ができる人というのはみんな、当たり前のことを当たり前にこなしていました。
「当たり前のことを当たり前にこなす能力」とは具体的に言えば、会社があなたに望んでいる能力というのは「取引先から指示されたことを一瞬で全て把握する能力」ではなくて「取引先から指示されたことで分からないことがあれば、取引先に問い合わせる能力」だということです。そうですね。こんなの当たり前ですよね。
あなたが「仕事ができる人」になりたいなら、何か特殊な能力を身につける必要はありません。ただ「当たり前のことを当たり前にこなす能力」を伸ばすだけでいいのです。
そして、世の中には仕事ができない人の方が多いです。つまり当たり前のことを当たり前にこなす能力が低い人、または無い人の方が世の中では多数派だということです。私自身も当たり前のことを当たり前にこなす能力がありませんでした。なので私は仕事ができない方の人間でした。
たまに「あの人は良い大学を出ているのに仕事が全くできない」とか、逆に「あの人は高卒なのに仕事が無茶苦茶できる」みたいな話を聞きますね。これはなぜかというと「当たり前のことを当たり前にこなす能力」と「勉強ができる能力」は全くの別物だからです。「当たり前のことを当たり前にこなす能力」というのは勉強では身につきません。
当たり前のことを当たり前にこなす能力を伸ばすために必要なのは、おそらく人生経験の幅です。また「当たり前のことを当たり前にこなす能力が高い」という遺伝子が能力として伝わる部分もあると思います。つまり、才能の部分もある程度あると思います。
たまに、ずっと専業主婦だった人がパートとして働き出したら、社員に登用されて、役員になり、ついには社長になった、みたいな話がありますよね?あれは、その専業主婦に特殊な才能があったのではなくて、その専業主婦は「当たり前のことを当たり前にこなす能力が高かった」のだと思います。
だから、もしこの文章を読んでいる就職活動中の学生の方で、仕事にどのような能力を求められるかの不安感がある人は、実際に仕事で働き始めると何か特殊な技術を求められるのではなくて、基本的には「当たり前のことを当たり前にこなす能力」だけを求められるので、安心してください。
そして、世の中には仕事ができない人の方が多いということは、あなたも高い確率で、当たり前のことを当たり前にこなす能力が低い、もしくは無いです。なので、仕事を通じて「私って当たり前のことを当たり前にこなす能力がないんだなあ」と愕然としてください。
まあでも、当たり前のことを当たり前にこなす能力が低い人の方が多数派なので、あんまり深刻に考えずに、徐々に仕事に慣れていけばいいよ。という無職からのアドバイスでした。